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徒然日記

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 3月1日   バー漢樹@ モノ達の呟き


歌舞伎町の裏通りにひっそりと佇むバー漢樹。
ここに訪れる客はいずれも人ざらなるモノばかり。
己が使命を終えたモノ達が、黄泉路に旅立つ前に立ち寄る憩いの場。


カランカランカラン・・・

おや・・今宵もシュウ子ママ目当てに客がやってきたようです。
どうです? そっと耳を傾けると彼等の声が聞こえてきませんか?


本日のお客様・・・ロッカー


夢と希望に満ち溢れてたのは生まれた直後の話さ。
すぐに絶望と苦難に満ちた人生の始まりだ。

生まれた時は皆が平等?努力すればナンとかなる?
そんなモノは嘘っぱちだね。
運命なんて生まれ落ちたときから既に決まっているんだ。


完成直後に速攻で男子柔道部の更衣室に配置された俺の気持ちが分かるか?
夢も希望もあったもんじゃねぇ。
男の汗と筋肉と贅肉に囲まれた日々さ。
次々と体の中に放り込まれる汗臭い柔道着。
俺より一つ先に生まれたヤツは、どこぞの病院の看護婦の更衣室行きだってのにさ。
別に違いなんてありゃしない。
ほんのチョット生まれた順番が違うだけだ。
これで分かったろ・・・・運命なんて生まれた地点で既に決まっているのさ。

もう生きることに疲れた。
嗚呼・・・できるコトならば、もっと違う場所で第2の人生を歩みたかったぜ。



さっきから黙って聞いてりゃ愚痴愚痴と情けねぇヤツだな。


そういうオタクは誰だ?


俺か?俺は自転車のサドルさ。
俺に比べれば、アンタなんてまだマシなほうだ。


俺だってサドルとしてこの世に生を受けた時は夢と希望に満ちていたさ。
店頭に並びながら、どんな人に買われて行くのかドキドキの毎日だった。
勿論、可愛い女の子のお尻の下で過ごせるのならそれに越したコトはないが、
俺は自分を大事にしてくれるのなら男でも別に良かったんだ。

でもな、そんな俺を買ったのは誰だったと思う?


デブさ。


そして2日後・・・俺はヤツの体重で見事にひん曲げられて死亡だ。
短い人生だったよ。


・・・・・・・・・。


モノとしての使命もまっとうできないまま死んだ俺に比べたら、
ロッカーとしての使命を果たせたアンタは幸せなんじゃないかな?
それに、アンタはまだ死ぬには早すぎる。



・・・そうかもしれないな。
言い方は少し悪いかもしれないが、おたくの話を聞いて少し元気になったよ。
俺、リサイクルショップに行くコトにするよ。
次もどんな人に買われるのかは分からない。
けど、俺はロッカーとして生まれた限りは、最後までロッカーとして頑張るコトに決めたんだ。


そうかい、じゃあもう帰りな。
ここは生きているモノの来るべき場所じゃあない。
酒代は俺の奢りだ。



ありがとう、スクラップになったらまた来るよ。




カランカランカラン・・・



ママ・・スコッチをもう一杯くれないか?


え?せっかくの仲間だったのに寂しくないかって?
ふっ、気にしないでくれよ。
ひん曲がっちまった俺と違って、アイツはまだやり直しが効く。
凹凸のある不器用なヤツだが、きっと立派なロッカーとして今後も生きていけるさ。





歌舞伎町の裏通りにひっそりと佇むバー漢樹。
ここに訪れる客はいずれも人ざらなるモノばかり。
己が使命を終えたモノ達が、黄泉路に旅立つ前に立ち寄る憩いの場である・・・







 3月2日   お誕生日
 

つい先日、28歳の誕生日を迎えた。
誰も頼んでもいないのに、勝手に歳を取ってしまうので困ったものだ。
もうそろそろ拒否権を発動したい。


とはいうものの、メールやメッセでお祝いや贈り物をくれた皆様、本当に有り難う。
メチャメチャ感謝してます。もう全裸画像晒してもOK!ってくらい嬉しいです。
しかも、漢樹には俺のプロフィールが無いので、
俺の誕生日を知るには何気ない日常会話を覚えるくらいしか方法が無い。
それを、ワザワザ覚えてくれているのだから、感激と言わずしてナンと言う!

「わざわざ俺の誕生日を覚えててくれたんだ。
 っていうか、君に誕生日なんて言ったっけ????
 ふふっ、さてはこっそり俺にチェック入れてたな。
 可愛いヤツじゃのう。
 よし、じゃあ誕生日プレゼントは君自身の体でお願いしちゃおうかな。」

「いや、メッセアドレスが誕生日じゃん。」


あ・・・・・・・・・・・。
しまった、自分でも忘れてた。
だって、別に誕生日をアピールしようと思って設定した訳じゃないし、
自分の名前が駄目だったので、仕方なく末尾に誕生日入れただけなんだもん。
恥ずかしいったらありゃしない。



何はともあれ、皆様お祝い有り難う。
中にはこんな素敵な贈り物も頂いちゃったので公開しちゃいます。







友人兼閲覧者のカエル様(仮名)からの贈り物だ。
どうだ?カワイイだろ?
創るのすんげ〜大変だったらしいぜ。
サイコーに嬉しいじゃないですか。カピも大喜び。
お返しに、君の誕生日には手作りのカピパラフィギュアをプレゼントしますのでお楽しみに。
拒否権はありません。
あと、捨てたら一生呪われます。


一方、会社のほうでも俺に素敵なプレゼントが用意されていた。
日夜身を粉にして働く俺への感謝の気持ちというヤツであろう。
有り難く受け取ったさ。


クレームの電話3本な。


全部、製品の初期不良でお客様全員ブチキレ状態。
有り得ねぇ・・・・。(※普通は初期不良の問い合わせなんて、何日に一回あるかないか)
素敵な贈り物を有り難う。
お陰様で28歳初日から平謝りな1日を送ることができました。
どうやら、今年もネタには困らない一年になりそうだ。








 3月3日   説明会再び


新製品ラッシュの時期なのか、また新製品の説明会があった。



         講師
         ●
         ↓俺
     BOSS→●○机
 チームリーダー→●机


奴等、本気で俺のタマ取りにきやがったな(´Д`;)
もう何がナンでも寝さねないつもりだ・・・
さすがサイトバレしてしまっただけのコトはある。
寝たらDEAD確定だ。
いや、こんな日記書いてる地点で既にDEAD確定な気もするが。

こうなったら戦うしか道は残されていない。
厳しい話だが、今回だけは寝ずに頑張るしか無かろう。
しかも前回みたくラクガキして過ごす訳にもいかないので、
真面目に話を聞くしかない。
いつになくハードな説明会だ・・・・・・。


なんとか眠気と戦いながら説明会をやり過ごす。
起きている事をアピールするために質問したりと、いつになく頑張った。




それはそうと、新製品のソフトには一つだけ気になる新機能がついている。

その名はスリープ機能(仮称)

簡単に言えば、ソフトを起動して放置したままにしておくと
自動的にシャットダウンするシステムである。
ようするに、パソコンのスクリンセーバーやデジカメのパワーオフ機能のようなモノ。

そして、この俺がした唯一の質問がスリープ機能についてであり、
どう考えてもケンカ売ってるとしか思えないような質問だ。


俺 「すみません、スリープ機能についてご説明をお願い致します。」

BOSS「オマエが常備している機能だ。」

やはり突っ込まれたか。

BOSS「しかも、オマエは起動中でもスリープ機能が働いているじゃねぇか!」

更に手厳しい突っ込みだけど、自分でもそう思う。
たぶん、満場一致で同意していたに違いない。



それにしても、サイトバレが進行する現在、
だんだんこの手のネタは書き難くなってきたなぁ。


ってか、その前にちゃんと仕事をしろ!って話ですね・・はい。







 3月4日   捏造首脳会談
 

ブッシュ「最近、新しいプレイにハマってね。
     終わった後に相手のお腹に精子を撒き散らすんだ。
     名付けて空爆プレイ。」
小泉  「なかなか素敵なプレイだね。
     そんな素敵な余裕がある貴方が羨ましい、日本は不況続きで大変なのよ。」
ブッシュ「へ〜大変だね。」
小泉  「ビルなんかも随分と解体されてるけどね、高いビルが壊されるのを見ると、
     ついついあの事件・・なんだっけ・・そう、貿易ビルの事件を思い出すよ。」
正日  「あれ、ハリウッドの特撮技術も顔負けのシーンだね。」
小泉  「さしもの天気予報でも旅客機までは予想できなんだか。」
ブッシュ「まぁ、イイんだけどね。アメリカ的にはだいぶ“発散”させて貰ったし。」
正日  「なにしろ世界の正義だもんね。」
小泉  「いっそ国名をジャスティスに変えちまえ。」
正日  「ね。」

フセイン「よう、盛り上がってるな。」
ブッシュ「あ、フセインじゃないか?元気かい?」
フセイン「君らの手厚い軟禁のお陰ですこぶる元気さ。」
小泉  「じゃあ、4人揃ったし麻雀でも始める?」
正日  「うん。」
ブッシュ「ふふっ、手加減はせんぞ。麻雀でもアメリカがNO1だ。」

フセイン「じゃあ、ジョンイル親ね。」
正日  「よし、配牌は悪くは無い。」
小泉  「配牌も不景気だ・・・痛みを伴う改革が必要だぞ。」










フセイン「腹減ったよ・・」
小泉  「おにぎり食べるか?」
フセイン「ありがとう。どうにもケチャップにフライドチキンは好きになれん。」
小泉  「駄目だよ、あんなの食べたら脳味噌までケチャップ漬けになるから。」
正日  「食べ物があるだけでも有り難いと思え。ウチの人民達は毎日沢山餓死してるんだぞ!」
小泉  「君はそんなに太ってるのにかい?米だって沢山送ってるのに?」
正日  「ね〜、ブッシュ!コイツむかつくから殺っちゃおうよ。あ・・それポン。」
フセイン「これ、ジョンイル。もっと手加減せんかい。」
小泉  「君は麻雀まで援助に頼らなければ駄目なのか?情けない。」
ブッシュ「落ち着きたまえジョンイル君。私も黄色い猿が何人死のうが知ったこっちゃないが、
     一応同盟をしている立場でもある。適当な大義名分を見付けるまでは我慢するんだ。」
フセイン「あ、ブッシュ・・それはロンだ。」
ブッシュ「貴様・・・黙テンとは卑怯な。」
フセイン「ふっ、ゲリラ戦法さ。」
小泉  「やれるもんならやってみろ。もう援助してやんないから。」
正日  「いいよ、じゃあテポドン撃つから!泣いたって知らないからね。」
ブッシュ「おお、いいじゃないか!やってもらいなさい小泉君。」
正日  「ねぇブッシュ。ちょっと気になったんだけど、その黄色い猿ってのは僕も含まれてるのかい?」
ブッシュ「そんな訳は無い。君たちは名誉白人だと思ってる。よしっ!!空爆リ−チ。」
正日  「なにが名誉白人だバカヤロウ。なんで、僕は白臭くなんかなりたくないもん。」
ブッシュ「なんだとコノヤロウ。」
小泉  「っていうか、イラク攻撃してる暇があったら北朝鮮空爆しろっつうの。ドアホウ。」

フセイン「けっ。隠し持ってる兵器とやらも結局何処にあったんでしょうかねぇ?」
小泉  「ほい、平和憲法尊守の安牌切り。」
正日  「あ、それポン。この調子でドンドン食料も流してくれよな。」
小泉  「やかましいボケ。アメリカ牛でも輸入して食ってろ。」
正日  「別に構わんが、食うのは人民だぞ。」
ブッシュ「ピンポイント爆撃ツモ!!む・・外したか。まぁ、少々の犠牲はやむを得ぬ。」
フセイン「あ、それロン。」
ブッシュ「ぬぅうううう!!!貴様、またもや黙テンか?
     天下のアメリカ様のリーチを阻むとはイイ度胸じゃないか。」
フセイン「はい、ハネ満ね。」








ブッシュ「・・・・・・おい、両替だ。」
フセイン「ちっ、しょうがない奴だな・・・ちょっと待ってろ。」
ブッシュ「・・・・。」

ブッシュ「!!!貴様!卓の下に白を隠し持ってたな!!!」
フセイン「な?????なんじゃそりゃ????」
ブッシュ「この白が動かぬ証拠!やはり兵器を隠し持ってたか、この卑怯者め!」
フセイン「ぬぅううう!!!貴様・・・謀りおったな・・・・。」
ブッシュ「さぁな。事実はどうあれ、その状況で言い逃れはできまい。」
正日  「エゲツないなぁ。」
ブッシュ「うるさい、アメリカがNo1になる為なら、何やったってイイんだよ!」
小泉  「そういえば、いつぞやの五輪でも随分とメダルを獲得なされましたな。」
ブッシュ「黙れ。ゴチャゴチャ抜かすと核るぞ。」
正日  「いいよ、じゃあウチも核撃つから。」
フセイン「落ち着け二人とも。」
ブッシュ「おい、フセイン。オドレはとっとと罰符払わんかい。」
フセイン「・・・・・。」



ブッシュ「まぁ・・あれだフセイン。
     さっきのイカサマの事は大目に見てやるから仲良くやろうや。」
フセイン「いや・・・だからイカサマなんか・・・」
ブッシュ「もうどっちでもイイじゃないか。この先はもっと気持ちのイイ勝負をしようぜ。
     ほら、チョコレート食うか?」
フセイン「有り難う。優しいんだな、ブッシュ。」


小泉  「うわ〜〜、自分でケンカ売って痛めつけておいて、後で優しくして手玉にとる・・
     ヤクザが堅気から毟り取るときと同じ手口じゃん。」
正日  「極道国家ですからな。アメリカ組。
     っていうか、アンタの国も昔同じような手口で騙されてますがな。」
小泉  「心配しなくても、次の標的は確実にオマエんとこだよ。」

ブッシュ「おや・・もう朝になるのか。」
正日  「あはは、ついつい熱くなって徹マンになってしまったよ。」
フッシュ「じゃあ、もう終わりにする?」
フセイン「だな。」
小泉  「実に有意義な首脳会談だった。感動した。」
ブッシュ「けど、徹夜はさすがに辛いわい。今度は昼に集まって遊ぼうぜ。」
小泉  「ボーリング行ってカラオケにでも行くか?」
フセイン「あ、俺ボーリング下手だから却下。音痴だし。」
正日  「じゃあ、今度はみんなでディズニーランドにでも行こうよ。
     正男も連れて行こうかな?」
ブッシュ「じゃあ、来週の金曜日でどう?」
3人  「いいよ。」
ブッシュ「じゃ決定ね。詳しいことが決まったら、また電話するから。」
3人  「うん。それじゃあまたね〜〜!」


次回、ディズニー首脳会談をお楽しみに(嘘)








 3月5日   肉


今日の内容は漢樹史上最も陰湿で質の悪い作品だと思う。
普段の変態日記もかなりの批判を貰っているが、
ただ、今回の日記で俺の中でくすぶっていた憎悪の一部が少し晴れた。
本来ならこんな暗い内容なんて載せたくないのだが、
どうしても書きたかったので書いてみた。


こんなコトで怒るのはどうかとは思う。
今回の日記を読めば「ああ、シュウはなんて矮小で器量の狭い人間なのだろう」
と思われるに違いない。
でも、書かずにはいられないので書く。

昼食にホイコーロ丼を頼んだら、肉が2枚しか入っていなかった。


これは正直言ってショックであった。
肉二枚以外は全てキャベツ。
幾らかの失意と驚き、そしてやや呆れ気味に俺は怒った。

少し悩む。
これは店員を呼んで文句を言うべきか?

だが、わざわざ店員を呼んで「肉が少なくないか?」って言うのもモノ凄く人間が小さい感じもするし、
一応「漢樹」という“漢”を冠するサイトの管理人のとる行動ではないような気もする。

以前の肉細切りラーメン事件の時は、(※2月24日参照)
肉が完全に無いという状況のため、こちらにも強みはあった。
けど、今回は2枚入っているのだ。
文句を言っても「ウチの店はそういうもんです。」と言われればそれまでだ。
それに「肉が少ない」なんてクレームを付ければ、
後で店員に「あのデブうぜぇ」と言われて馬鹿にされるのがオチであろう。
もしかして俺は試されているのだろうか?

結局、そのまま箸をつけてしまったので黙って食べるコトにした。

それにしても肉2枚で丼一杯というのは辛かった。


ふぅ・・やっと書いてやった。
実は、今回の話は一週間以上も前の話であり、ずっと書こうかどうか悩んでいたのだ。
なんだかんだ言っても昔からお世話になったお店。
その辺は凄く感謝している。
恩を仇で返したくないし、ある程度のことは我慢していようと思ってたが、
これ以上無理だった。

俺は高々肉2枚で一週間以上もネチネチ悩む女々しい漢だったのだ。


今日の内容は漢樹史上最も陰湿で質の悪い作品だと思う。
普段の変態日記もかなりの批判を貰っているが、
ただ、今回の日記で俺の中でくすぶっていた憎悪の一部が少し晴れた。
本来ならこんな暗い内容なんて載せたくないのだが、
どうしても書きたかったので書いてみた。








 3月6日@   お知らせ
 

この度、めでたいコトに相互リンクが一件増えた。
その名は モノクロ饒舌シアタァ
以前から漢樹を読んでくれていたという、素敵サイト様だ。
相互リンクを申し込まれたときは、チンコに穴が開いて濡れ濡れになる程喜んだね。
もともと、俺もモノクロ饒舌シアタァは閲覧していたのだが、
“リンクフリーではない”という方針の為にリンクは断念。

だってさ、「リンク貼らせて頂いても宜しいですか?」って聞いて、
「駄目です、ウチはリンクフリーではありません、注意書き読んでないのですか?」
・・・なんて言われたらメチャメチャ凹むじゃないさ。

だから、向こうから相互の話がきた時はピョンピョン飛び跳ねて喜んだという訳。


しかも・・・しかもだよ!
管理人のヤエさんったら、相互リンクの記念品まで作成して下さったのだ!!
もう感激すぎて失禁してしまいそうだった。


見よ!ヤエさん渾身の作品を!!!!!!!








どうだ?
しかも、この作品のコンセプトを聞いて驚くコトなかれ。



孤高なる高貴な貴人



凄いだろ。
ふふっ・・・・さすがヤエさん、分かっていらっしゃる。


でも、使用している画像素材は コレ なんだけどね。


ちっとも高貴じゃないから。





 3月6日A   ネギ療法
 

世の中には様々な民間療法がある。
医学に基づいたものから眉唾モノまで様々なモノがあるが、
今回はネギ(長ネギ)を使っての民間療法にスポットを当ててみたいと思う。

発端は、俺が28年間信じていた、



ネギを尻の穴に突っ込むと風邪に効く


・・という民間療法、これが凄まじいまでの批判に遭ったコト。
そんな珍妙な療法など聞いたことが無い・・・と。
とは言っても、実際に俺自身も検証した訳ではないし、
実際に何処でそんな話を聞いたのかなんて覚えてはいない。
もしや鳥取に古くから伝わる療法かと思い、実家に電話して聞いてみたが、
「そんな馬鹿なコト言ってないで、ちゃんと仕事しろ!」と一蹴されてしまった。

どうやら、鳥取も無関係のようである。

・・・・という訳で、
ならば実際にネギについて調べてみようではないか!・・・という結論に達した訳だ。



で、実際に調べてみると、ネギを使った民間療法も実に多岐に渡っているのが分かった。


真っ当な部分では、ネギをお湯で煎じて飲むネギ湯。
これは普通に有り得る話しだし、効き目がありそうな気もする。


あとは、ネギを首に巻く。

湿布に付けて胸に貼る。

鼻に突っ込む。

そして、やっぱりあった“尻の穴に突っ込む”


残念ながら、どこの地方の伝承なのかは分からなかったが、
少なくても俺個人の妄想療法でないコトが分かったので一安心だ。


で、さっそく知り合いの医者に訊いてみたところ、

“尻の穴?そんな療法は無い”

という悲しい返答が帰ってきた。


とはいえ、ここまで話にあがるネギ療法・・満更デタラメとも思えない。
そこで、実際に何故ネギが効くのか自分なりに調べてみるコトにした。



で、調べた結果を簡単に纏めると、
長ネギの白い部分を漢方では葱白(ソウハク)と呼ぶらしく、
また、ネギの匂い成分であるネギオールというモノに、
血液の循環をよくして体を温め、発汗を促し、熱を下げる作用があるとのコト。
さらに、鼻づまりやたんをとり除き、風邪で衰えた食欲を亢進させる効果も。


上記の点を踏まえて考察すると、鼻の穴や首にぶらさげる・・
焼いたものを布に包んでのどに巻くという使用方法もあるようだけど・・
などの方法も匂いを取り込むという点から考察すると十分に納得のいく療法であると言える。
もっとも、そこまでの裏付けがあっての民間療法かどうかは定かではないが。


さて・・・ここで最後に一つの疑問が残る訳であるが、
結局、尻の穴にネギを挿すという行為は効くのかどうなのか?
まぁ、尻から匂い成分を取り込めるのなら効くのかもしれないけど、
それよりも気になるのは、最初に試したの猛者は誰なんだ?っていうコト。
そして、この世にネギとして生を受けて育ち、人の尻の穴で息絶えるネギに同情を禁じえない。
そういう点では、もしネギ療法が効果的であったとしても、普及はして欲しくないものである。
なにより、身内がネギ療法に勤しんでるところを目撃なんかした日には、
そのまま卒倒して寝込んでしまいそうな気もするし。








 3月7日   バー漢樹A モノ達の呟き


歌舞伎町の裏通りにひっそりと佇むバー漢樹。
ここに訪れる客はいずれも人ざらなるモノばかり。
己が使命を終えたモノ達が、黄泉路に旅立つ前に立ち寄る憩いの場。


カランカランカラン・・・

おや・・今宵もシュウ子ママ目当てに客がやってきたようです。
どうです? そっと耳を傾けると彼等の声が聞こえてきませんか?


本日のお客様・・・核ミサイル


結局ね、俺は一体ナンの為に作られたの?って問いたい訳さ。
生まれてからずっと一度も使われないまま、
しかも人目にすら触れないところにずっと軟禁されていたんだぜ。
カワイソウだと思わないか?
俺の存在意義って何さ?

で、結局は使われないまま条約やらナンやらの都合で廃棄処分だ。
こういうのを人間のエゴって言うんだろうね、
自分たちの都合ばっかり考えて俺たちのコトなんてちっとも考えちゃいない。
いつだって飼い主ってのはそうだ。

俺・・このまま廃棄処分になるなんて嫌だよ。
できれば一度大空を駆け巡りたかったなぁ。


そんなコト言わずに、まぁテレビでも見てみなよ。


そういう君はデブに乗られたばかりに僅か二日で寿命を終えたサドル君ではないか?
で、テレビがどうかしたのかい?


ほら、アンタの死にこれだけの人が騒いでるじゃないか。
これでもアンタはまだ自分に存在意義は無かったともで言い切れるんかい?


・・・たしかに凄い人数が騒いではいるけど、
でもさ・・・みんな悲しんでないっていうか、むしろ全員大喜びしているように見えるんだけど。


そうだ。
全員がただ一人の例外も無く君の死を喜んでいる。


な!!!!


でも、よく考えてみなよ。
いずれにせよ、アンタの存在がこれだけの人の心に刻み込まれていたのは間違いないんだ。
善悪の問題じゃあない。決してアンタの人生は無意味ではなかったってコトさ。
慰めになるかどうかは知らんが、少なくとも無関心の中で死ぬよりはマシだろう。



そうかもしれないな。
有り難う・・危うく興奮して爆発してしまうところだったよ。


ああ・・・そうなられても迷惑だからな。
まぁ、気が治まったのならゆっくり飲もうじゃないか、まだ旅立ちには時間があるのだろ? ところで、アンタ・・・酒乱の気は無いだろうな?


大丈夫だよ。


そうか、ならイイんだ。


じゃあ、ブラッディー・マリーでも貰おうかな。



歌舞伎町の裏通りにひっそりと佇むバー漢樹。
ここに訪れる客はいずれも人ざらなるモノばかり。
己が使命を終えたモノ達が、黄泉路に旅立つ前に立ち寄る憩いの場である・・・







 3月8日   己との戦い
 

今日は自分と戦いに負けた・・

あれだけ頑張ろうと思ったのに、また仕事を怠けてしまった・・・


そう落ち込む同僚に俺は優しく声を掛ける。
俺は世の中結果が全てだと思っている。
けど、だからといって頑張った人に鞭を打つほど俺は非情ではない。


元気を出そうぜ・・人生、負けるコトだって大事なんだぞ。
負けてみて初めて分かるコトだってあるんだ。
むしろ負けても堂々と振舞うべきさ。


けど、俺は昨日も自分との戦いに負けたんだぜ・・・


何度負けても、心の剣が折れていなければ、それはまだ負けじゃあない。
その証拠に今日も戦おうとしていたじゃないか。
確かに、今日も負けた・・・それは残念なコトではある。
けど、また明日も戦えばイイさ。


そうだよな。


そうさ!例え100回負けても101回目に勝てばイイんだよ。

だから、明日も怠けようね。




ナンだカンだでウチの部署は今日も平和である。

















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